
もう離婚するしかない……
夫の多額の借金、生活費の未払い、育児への非協力。
もう限界だと感じ、私は離婚を決断しました。
でも実際は——
「こんなこと、誰も教えてくれなかった」
そう思うことばかりでした。
正直、あのころは準備する余裕なんてとてもありませんでした。
生活費も一切払ってもらえない状態で、相手には多額の負債。
「とにかく早く離婚して、自分と子どもたちの生活を立て直さなくては。」
それが当時の私の状況でした。
あの時の選択自体に後悔はありません。
ただ——
「もし、少しでも準備できる時間があったなら。」
「もし、あのとき知識があったなら。」
やっておけたことは、たくさんありました。
その結果——
・家を失いかける
・もらえるはずの手当が減る
など、「知らなかっただけで損をする現実」を経験することになります。
この記事では、私の実体験をもとに次の内容についてまとめています。
✔ 離婚前にやっておけばよかったこと
✔ 知らないと損するお金や手続き
✔ 実際に起きたトラブルとその回避方法
「すぐに離婚するしかない人」も、「まだ少し準備できる人」も。
これから離婚を考えている方が、同じ後悔をしないために、少しでも参考になれば嬉しいです。
離婚前に知らないと損することは想像以上に多い

離婚と聞くと、「書類を出して終わり」と思う方も多いかもしれません。
実際、私自身もそうでした。
ですが現実は、お金・制度・手続きなど、知らないまま進めてしまうと損をしてしまうことがたくさんあります。
しかもその多くは、あとから気づいても取り返せないものばかりです。
例えば——
・子どもの扶養のタイミングで手当が変わる
・家の名義やローンの状況によっては住み続けられなくなる
・相手の負債が思わぬ形で影響してくる
など、離婚前に知っておくべきことは想像以上に多くあります。
私も当時は、「とにかく離婚すること」で頭がいっぱいで、ここまで深く考えられていませんでした。
その結果、“知らなかっただけで損をする”現実に直面することになります。
【実体験】私が離婚後に後悔した3つのこと

離婚してから気づいたのは、「知らなかっただけで損をすること」が想像以上に多いということでした。
当時は、とにかく離婚することで頭がいっぱいで、細かい制度や手続きまで気が回っていませんでした。
その結果、私はいくつかの大きな後悔を経験することになります。
子どもの扶養を変えていなかった
離婚後、まず直面したのが児童扶養手当の減額でした。
原因は、離婚前の時点で子どもを自分の扶養に入れていなかったことです。
児童扶養手当は「前年の所得や扶養状況」が基準になるため、できれば前年の12月までに自分の扶養に入れておくのがおすすめです。
離婚したあとに扶養を変更しても、すぐには反映されません。
その結果、我が家は子どもが3人いるにも関わらず、扶養人数がゼロとして計算されてしまいました。
そのため、本来よりも大幅に支給額が少なくなってしまいました。
正直、「大変なのは今なのに、前年の扶養状況って……」と思いました。
もし離婚前に知っていれば、扶養の変更をしておくだけで防げたことです。
子どもの扶養は、離婚前に必ず見直しておくべきです。
共同名義の家が売られる寸前だった
もう一つ、本当に怖かったのが、家を失いかけたことです。
我が家は、住宅ローンが共同名義、持ち分がそれぞれ1/2の状態でした。
そんな中、相手が多額の負債を抱えていることが発覚し、最終的には自己破産を検討する状況に。
そのとき初めて知ったのが、相手が自己破産すると、共有名義の家も売却対象になる可能性があるということでした。
子どもたちは、「引っ越して転校するのだけは嫌だ……」と言っていたので、何としても家は死守したいと思っていました。
ですが、どんなサイトを調べても、相手が自己破産する場合は住宅は売却するしかないと書かれていました。
相談した弁護士も同じ見解です。
こうなったら自分名義で住宅ローンを組み直すしかないと思い、まずは現在契約しているローン会社に状況を説明しました。
すると、まさかの返答をいただきました。
「今後の支払いを引き続き滞りなく続けてもらえるなら、家の持ち分をすべて自身に変更してもらえれば、相手が自己破産をしても、引き続き住宅ローンの支払いを継続していただけます。」
司法書士への費用は約20万円ほどかかりましたが、この手続きをしたことで、相手が自己破産した場合でも、家を守ることができる状態になりました。
また、財産分与としての扱いになるため、贈与税などがかからなかったのも大きなポイントです。
この経験から、住宅ローンの名義以上に「登記上の持ち分」が重要だということを知りました。
ここを知らなかったら、本当に家を失っていたかもしれません。
共同名義であることや、フラット35でローンを組んでいたことなど、色々と条件はあったのかもしれません。
ですがその後も何度も、元夫が依頼した弁護士から、「本当に大丈夫なんですか?自己破産したらローンの一括返済を求められませんか?」
と確認されたので、おそらくほぼ知られていないことなんだなと思いました。
※状況によって対応は異なるため、専門家への確認をおすすめします。
公正証書は作っておけると安心
離婚時にやっておいてよかったと心から思うのが、公正証書の作成です。
私は、「養育費の支払い」「住宅に関する権限はすべてこちらにある」という内容をしっかり明記しました。
相手も一緒にその場に同席する必要があり、費用も約45,000円ほどかかりましたが、これがあることで、後々のトラブルを防ぐ大きな安心材料になります。
もし作成していなかったら、養育費の支払いが滞ったり、住宅に関するトラブルが起きたりしていた可能性もあります。
私の場合は、公正証書の作成後に住宅の持ち分変更を行ったので、相手と揉めることもなく、こちらが依頼する通りに手続きを完了できました。
正直、これは「やっておいてよかった」ではなく「やらないと危ない」レベルだと感じました。
離婚前にやるべき準備5選【後悔しないために】

ここまでお伝えしてきたように、離婚は「決断」だけでなく、事前の準備で結果が大きく変わります。
実際に私が「やっておけばよかった」と感じたことをもとに、離婚前に確認しておきたいポイントをまとめました。
子どもの扶養は離婚前に必ず見直す
児童扶養手当などの制度は、前年の1月~12月までの扶養状況が基準になるため、離婚後に変更してもすぐには反映されません。
その結果、本来もらえるはずの手当が減ってしまうこともあります。
離婚を考えている場合は、前年の12月までに子どもを自分の扶養に入れ、年が明けてから離婚することをおすすめします。

実際に、扶養の有無でここまで所得制限が変わってしまいます。
私は離婚前はパート勤務だったので、扶養が3人の状態であれば全部支給を受けられたところ、扶養が0人の扱いになってしまったため、半額程度になってしまいました。
離婚前に、子どもが誰の扶養に入っているかを必ず確認し、必要であれば変更しておくことが大切です。
住宅の名義・持ち分を確認する
持ち家がある場合は、名義や登記上の持ち分を必ず確認しておきましょう。
特に共同名義の場合、相手の負債や自己破産によって、家が売却対象になるリスクもあります。
離婚時の財産分与として持ち分を変更できるケースもあるため、早めに専門家へ相談するのがおすすめです。
相手の負債・お金の状況を把握する
離婚後の生活に大きく影響するのが、相手の負債や収入状況です。
「知らなかった」では済まされないケースも多く、後からトラブルになることもあります。
実際に私は、相手名義のローンの一部に、連帯保証人になってしまっていたものがあり、一括返済を求められました。
可能な範囲で、借入状況や支払い状況を確認しておきましょう。
公正証書を作成する
養育費や財産分与、住宅に関する取り決めは、口約束ではなく書面で残すことが大切です。
公正証書を作成しておくことで、万が一トラブルになった場合でも法的な効力を持ちます。
費用はかかりますが、「安心を買う」という意味でも作成を強くおすすめします。
離婚後の生活費をシミュレーションする
離婚後の生活を具体的にイメージしておくことも重要です。
家賃・食費・保育料・教育費など、実際にかかる費用をできるだけリアルに計算しておくことで、
「こんなはずじゃなかった」を防ぐことができます。
手当や収入も含めて、無理のない生活ができるか事前に確認しておきましょう。
離婚を考えている人へ|私が伝えたい「知らなかったでは済まない現実」
離婚は、人生の中でも大きな決断のひとつです。
私自身、当時は「とにかくこの状況を何とかしないと……」その一心で離婚を決めました。
実際に、あのときの私には、準備する余裕なんてほとんどなかったのも事実です。
ただ、ひとつだけ思うのは、「知っていれば防げたことがたくさんあったかもしれない」ということ。
- 子どもの扶養のこと。
- 家の名義や持ち分のこと。
- お金や手続きのこと。
どれも、あとから気づいても遅いものばかりでした。
もし、少しでも時間があるなら。
もし、今まだ準備できる状況にあるなら。
どうか、この記事でお伝えしたことを、一つでも確認してみてください。
そして、もし今「すぐに離婚するしかない」という状況の方も、
“知っているかどうか”だけでこれからの生活は大きく変わります。
離婚はゴールではなく、これからの生活のスタートです。
だからこそ——
自分と子どもの生活を守るために、できる準備は、少しでもしておいてほしい。

これからのあなたの未来が、少しでも明るいものでありますように。
ここまで、離婚に関するお金や手続きについてお伝えしてきましたが、他にも「知らなかったでは済まない出来事」を経験しています。
それが、育休中に会社が倒産したことです。
離婚とは別の出来事ではありますが、こちらも保育園や失業保険など、知らないと困る手続きがたくさんありました。
そのときのリアルな体験と対処法については、こちらの記事で詳しくまとめています。


コメント